お母さん育児日誌 「ミニカーといっしょ」 その4
「1歳8か月~極小タイヤからホイールを外して付け替えることに夢中」
ヒロが1歳半の時、「オヤツ代わりに1日1台ミニカー開封」を約束したことは第3回のコラムで書きました。
今回は、前回の最後の方で紹介した1台99円でも造りの細かさとリアルさが特徴的なミニカー「ホンウェル(Hongwell Toys)」の1/72スケールモデルにまつわるお話です。
ホンウェルの1/72は、2002年頃トイザらスやミスターMAXという量販店で1/43と共に販売されていました。
全長50mm前後、トミカよりもふた回り位小さなサイズです。
最近知ったのですが、1/72スケールのミニカーはホンウェルが開発したとか?ちなみに、中国・広東省に本社があります。
現在は1/72が100円ショップのセリアで販売されています。
写真から見てもわかる通り、とにかくこのホンウェルは作りが精巧です。
1台100円前後なのに、この細かさは凄い!ボディ周りもそうですし、塗装も細かい部分まで丁寧に塗られており全体的に高級感があります。
内装もインパネやシートはかなりリアルです。
そしてなんといっても圧巻なのがタイヤ&ホイールです。例えばトミカですと(ベーシックな赤箱)タイヤとホイールは全車共通です。
しかもタイヤは樹脂製でリアル感は全くありません。
もちろんトミカは子どもが遊ぶためのミニカーですから、安全性、耐久性を考慮した結果であることはわかっていますが。
さて、このホンウェル。リアルなものが好きなヒロにはすごくハマりました。
通常は1歳児にホンウェルのように小さくて、精巧なミニカーは与えないと思いますが、1歳前から車の名前、ミニカーの名前もすべて固有名詞でしか教えてこなかったので、車種が判別できないおもちゃっぽいミニカーには全く興味を示さなかったのです。
それで「安くてリアルで精巧」なホンウェルが増えて行ったというわけです。
そのうちヒロはこのホンウェルであり得ない遊びをするようになりました。
それは「タイヤとホイールを外して、他のホンウェルに付け替える…」という遊びです(笑)
1歳7-8か月の赤ちゃんが考える遊びではないですよね。
ちなみに、1/72スケールの場合、タイヤは8mm前後、ホイールは5-6mmという小さなサイズになり、タイヤは本物の車のようにかなりしっかりホイールに組み込まれています。
大人の力でも指を使って外すことはかなり難しいです。
1歳7か月の赤ちゃんがどうやって外していたのか?
それには…「歯」を使っていました!器用にタイヤに歯をひっかけて外します。
その後、ホイールも外します。4つすべて外したら、綺麗に並べて置いておきます。
そして今度は、サイズが合いそうな別のホンウェルを持ってきて、また、4つのタイヤとホイールを外します。
ホンウェルの場合、車種によってタイヤホイールのサイズも違いますし、タイヤのトレッドパターンさえも本物の車に合わせてあります。
つまり、サイズが違うと「交換」ができないことをすでに知っていて?同じようなサイズのタイヤを履いたホンウェルを探してくるのです。
そして、そのタイヤをそれぞれ入れ替えて遊ぶ…。
ヒロはホンウェルでこれをやる前には、1/43のミニカーで良くタイヤを外して遊んでいましたので、その楽しさ?は知っていたようです。
なので、当時は「は~またタイヤ外して遊んでるわ~」程度にしか思わなかったのですが、いま思うと結構な「ワザ」が必要だったのでは?と感心しています(笑)
また、外したタイヤとホイールをもとの車に戻すこともやっていました。
何十台もあるホンウェルのミニカーとそれぞれに対応するタイヤ、ホイールをすべて記憶していたことになりますから、それもすごいなあと…
しかし、まあ、1歳児ですからね、遊んでいる途中に眠りに落ちることもしばしばあり、あちこちにタイヤのないミニカーや小さなホイールなどが散らばっているという状態になりました。
タイヤのないミニカーを見るのはなかなか辛いものがありましたので(笑)私は毎晩、小さなタイヤとホイールを探しまくっていましたよ。
それらが探しやすいように、家のカーペットを白系の無地に替えたほどです(笑)
ある時こんなことがありました。
テレビの裏を掃除していたときのこと。
ヒロも一緒に手伝っていたのですが、そこで直径5mmくらいの小さなホイールを一つ、発見しました。
ヒロはそのホイールを見ながら「あ~ひさしぶりー!」というのです。
「何?久しぶりって」と思ったら、「これね、旧ビートルのホイール」と言って収納ケースからホイールが一つ取れた昔のVWビートルを持ってきて、ホイールをはめ込んでいました…。
おそらく2-3か月行方不明だったホイールだったと思います。
「こんな小さなホイールを見ただけで車種もわかるのか!」と、このときはかなり驚きましたが、何十種類ものホンウェルのタイヤホイールを付け替えて遊んで、元に戻せる…ということは、それらの組み合わせをすべて記憶していたわけですから、ホイール1つ見ても車種が分かるのは当然といえば当然かもしれませんね。
私は素直に、すごいヒロ!と思いましたが、普通は「そんなこと何の役に立つの?」と思われそうですね(笑)