お母さん育児日誌 「ミニカーといっしょ」 その3

お母さん育児日誌 「ミニカーといっしょ」その3
「ミニカー1日1台」親子の約束

この話をするとたいていの人は呆気にとられます。ありえないでしょ、それ!と言われます。
言わなくても心の中では思っているでしょう。
しかしこれは私たち親子にとってはとても大切な、母と子の約束です。
それは何かというと…「ミニカーを1日1台買う」という約束です。

それを決めたのは1歳半を少し過ぎた頃でした。
なぜ、そんなことを決めたのか?というと、当時、私はほぼ毎日息子を連れてスーパーに買い物に行っていまして、スーパーの2階では文具やおもちゃを売ってありました。ちなみによく行ったのが、横浜市都筑区にあるOKストア港北ニュータウン店です。
ここに行くと、毎回ミニカーを1台買っていたのですが、ある時息子がさっきミニカーを買ったばかりなのに、もう1台欲しいと持ってきたのです。
「ミニカーはさっき買ったよ。また今度ね」というと息子は素直に納得し(聞き分けが非常に良い息子でした・笑)まして、あまりにも素直に「また今度ね」に納得したので、私は息子にこんな約束をしてしまいました。

「ヒロ、ミニカーは1日1台って決めよう。そのかわり家が貧乏になっても、ミニカーだけは食費を削っても買ってあげるからね」
息子は、おやつというかお菓子をあまり喜ばない(禁止は全くしていません)子どもだったので、「おやつの代わりにミニカー」という意味合いもありました。
お菓子よりごはんより、ミニカーの方が喜ぶんです…親としてはやはり、可愛い息子の喜ぶ姿が見たいですからね(笑)

1日1台と言っても、毎回新品というわけにはいきませんので、ヤフオクなどで「ジャンクトミカ 100台1980円」といったものを随時購入していました。
1台ずつ袋に入っていたので、中古品ではありますが「開封する楽しさ」は味わえたと思います。
また、100均のミニカーも買いまくりました。当時、セリアではまだミニカーを扱っていませんでしたので、ダイソーやシルクで売っているものが中心でした。
缶コーヒーにミニカーのおまけがついていれば「全車種揃える」オトナ買いもしました。
缶コーヒーは私が飲めば良いので、「1日1台」にはとてもありがたい存在でした。缶コーヒーなので日持ちもしますしね。
なんせ1日1台ですから。中古品でも1台100円でも、缶コーヒーのおまけでも十分でした。
当時、スーパーの2階で販売されていたトミカはかなり安くて1台250円でしたが、それでも100均の2.5倍。私たちにとっては「高級品」でした。


さて、こうして「1日1台」生活が始まったわけですが、格安のミニカーを探しまくる中で、ある特徴的なミニカーに出会いました。
出会った場所はトイザらスやホームセンター。値段は1台99円だったと記憶しています。
それはとてもお安いミニカーでしたが、100均のミニカーとは別世界。
造りが非常に精巧でトミカのようにタイヤ&ホイールが全車種同じデザインということもなく、ホイールのデザインは各車種の実際の車に極力合わせて作られていました。
さらに驚くことに、タイヤとホイールはなんとミニカー本体からそれぞれ取り外すことができました。
スケールは1:72。
トミカより二回り位小さなサイズです。
息子に見せたらとても欲しがったので、1歳8か月にはまだ早いかな?でも、ヒロなら大丈夫かな?と思いつつ1台買い与えてみました。
そのミニカーがどんどん増える中、息子が1歳児にはあり得ない遊び方をしていることに気づきました。
そのミニカーとは、中国・広東省に本社があるホンウェルというブランドです。
ありえない遊び方はまた次号に!

次回に続きます。