お母さん育児日誌 「ミニカーといっしょ」 その5

お母さん育児日誌 「ミニカーといっしょ」 その5
1歳3か月から始まった「助手席でのお手伝い」

1.左ハンドル+マニュアル車+オープンカーの助手席がヒロの指定席

私の車は左ハンドルのマニュアル車で座席は2つしかありません。
現在、日本で販売されている新車の99%近くがAT車という状況では「マニュアル車が運転できる」というだけで尊敬?と驚きのまなざしを向けられます。
しかも、ハンドル位置は左…。絶滅危惧種を通り越して、ほぼ絶滅している種類の車です。
1998年式で来年はめでたく車齢20年を迎えます。
総走行距離はまもなく24万キロ。つい先日、9回目!の車検を通しました。
購入した当時はここまで長く乗るとは想定していませんでした。
そもそも、イタリア製のオープンカーが20万キロも走れるなんて?想像もしなかったのです。
2000年生まれのヒロはお腹の中からずーっとこの車に乗ってきたことになります。

2.2シーターの車なので、チャイルドシートは助手席エアバッグを作動カットして装着

さて、2シーターの私の車。チャイルドシートは助手席に装着するしかありません。
となると、気を付けなくてはいけないのはエアバッグです。
1-1.5歳くらいまでの乳児用チャイルドシートの場合、シートは進行方向に対して後ろ向きにつけます。
前面衝突故などの際、衝撃を背中全面で受け止めた方が衝撃分散され、安全性が高まるからです。
後部座席がないウチの車は助手席エアバッグの作動をカットして装着することになりました。
ヒロが成長しチャイルドシート不要となった場合にまた、電源を入れて作動が可能です。
助手席でしかも後ろ向きにセットされるため、運転中いつでもヒロの様子が見られます。
この時使っていたのは、ドイツ・レーマー社のベビーセーフというチャイルドシートです。
欧州では高い安全性と使いやすさでダントツ人気のチャイルドシートで、英国ロイヤルファミリー御用達のシートでもあります。

3.助手席での初めてのお手伝いは?

こうして始まった2シーター車での親子クルマ生活ですが、私はヒロにとにかく一日も早く仕込みたいことがありました。
それは、助手席でのお手伝いです。具体的に言えば、
1.高速道路のチケットブースでチケットを取る」(当時まだETC車載器を装着していなかったので)
2.高速道路の料金を支払う
3.スーパーや商業施設などの駐車場で駐車券を取る
4.3の支払いをする
などなど。
1,2に関しては料金所の収受員のおじさん(おばさん)が手を伸ばしてくれるので、車から降りなくても大丈夫なのですが、ヒロに1日も早く助手席としての自覚を植え付けるため(笑)1歳前からチャイルドシートに座ったまま、収受員の方からチケットを受け取り私に渡す、というお手伝いをしてくれていました。

難易度が高いのは3番です。これは助手席のチャイルドシートに座ったままでは無理なので、立てるようになってからすぐ仕込みました。
ヒロは立つのが遅かったので1歳3か月頃に近所のスーパーマルエツで生まれて初めて「駐車券発券機からチケットを取る」というお手伝いをやってくれたのです。

4.初めての駐車料金支払いは1歳6か月

左ハンドル車に乗る私にとって、駐車券を取る&料金を支払うということは、(左ハンドル車用の発券機があれば別ですが)大変面倒なものでした。
それをヒロがやってくれるようになったのですから、本当に助かりました。
1歳3か月、4か月と成長するにつれ、駐車券を取るお手伝いも全く不安なくやってくれるようになったので、そろそろ次のステップ→「駐車券を機械に入れて、料金を支払う」という操作を試してみることに。
お金を落としたり、駐車券を落としたりすると後ろの車の迷惑にもなるので、最初は後ろの車がいない空いた駐車場で挑戦してみます。
「ヒロ、この駐車券を緑のランプが光っているところに入れてね」と駐車場の出口でまずは駐車券を渡しました。
もう、ドキドキです。あの狭いスリットに駐車券をちゃんと入れられるのか?ヒロなら大丈夫だろう。落とさないでよ~。
と思っていたらヒロは難なく駐車券をスリットに入れました。
料金は200円と表示されます。次に100円玉2枚をヒロに渡し、「お金の絵が描いてあるところに入れてね」と言ったら、ここでも難なくコインを2枚入れてくれました。
駐車場のゲートバーが開きました!ウォー!やったー!できたできた。よっしゃこれでOK!

こちらの車は借りもののBMW Z8です(^^;

こうして始まったヒロの助手席人生。
私は常にヒロに言い聞かせてきたことがあります。
「助手席というのは、ドライバーを助ける人が座る席なんだよ。これからも、かかをたくさん助けてね!」
おそらく18歳まで続くであろう?長い長い助手席人生は1歳3か月から本格的にスタートしました。
ちなみに現在16歳になったヒロですが、(車で寝ているときも多いですが・笑)ずーっと運転席の母を助けてくれています。